先輩隊員の活躍を見てみませんか?
農業・林業
圃場の土壌調査、苗木のウイルス検査・根頭癌種の調査を実施。土壌調査では現在の圃場の土壌成分とPH値を分析して不足している成分を補うため、石灰や肥料を施肥。苗木のウイルスも確認して、苗木業者の再選定を行った。栽培管理では樹勢管理を重点的に行い、芽かき、脇芽かき、摘穂、摘葉、摘芯などで樹の成長を管理して、植木の栄養を適切な箇所へ促すことに意識し作業を実施。また、防除の回数を大幅に増やし病気の発病を抑えることで、葉が枯れず、晩秋まで光合成をして樹の登熟を促すことができた。少量の収穫量であったが、収穫したブドウを持ち込み委託醸造を行った。成分の測定方法や醸造行程、機器の使用方法を同時に学ぶことができた。
北海道内でワイン事業を起こそうとソムリエである妻と候補地を検討していた際に、出身地である八雲町において、数年前から醸造用ブドウ栽培を試験栽培していることを知った。自分たちの造りたい味のワインを製造し、その地の特産物であるホタテ・サーモン、チーズなどの乳製品と合わせることで地産地消を促し、さらには町内外にPRして今までとは違う角度から八雲町を活気づけられるのではないかと考えた。また、果樹園がない八雲町に後世に残せる新しい産業を確立して、少しでも将来の子供達に人生の選択肢を残したいと考えたため地域おこし協力隊に応募。
まずは数種類の選定したブドウ品種をまとまった本数植樹し、段階的に収穫量を増やしながら、委託醸造から行い最終的には八雲町で初めてとなるワイナリーの建設を目標として、自社でワインを醸造することを目指す。協力隊員の任期終了後は、法人を設立し、町と協力して持続可能な運営を図ることで、八雲町の地域性を上手く反映させられるワインを作りたい。天然酵母でのワインにこだわり、それぞれのブドウ品種の特徴を上手く表現できる飲みやすいワインを醸造する。水産・酪農・農業の第一次産業をワインで繋ぎ、相乗効果で八雲町の経済を活性化させる起爆剤として奮闘していきたい。