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2025年03月28日

☆地域おこし協力隊インターンQ&A vol.7(今金町)☆

地域おこし協力隊サポート推進室の地域おこし協力隊の木内です!

 

道内の市町村で活躍する地域おこし協力隊インターンにインタビューした内容をQ&A方式でまとめました。
地域おこし協力隊インターンの詳細は、特集ページをご覧ください!

 

第7弾は、3月5日に取材した檜山振興局の今金町(地域紹介ページ)で活動していた大学生の横林なな子さん(活動期間:2月17日~3月7日)へのインタビューです。

今金町地域おこし協力隊インターンは令和7年度も募集しています!詳細はコチラ

 

 

進路講話で中学生の質問に答える横林さん
YouTube上のこちらの動画で活動の様子や感想を発信しています!

 

Q:大学や専攻について教えてください

A:関西学院大学教育学部教育科学コースの1回生です。教育学をメインで専攻しています。部活動は文芸部に所属しています。

 

Q:今金町で地域おこし協力隊インターンを始めたきっかけを教えてください

大学卒業後を見据えた就職活動において、自信を身につけたいという想いからインターンを探していたところ、Instagramの広告を通じて北海道や今金町でのインターンを知りました。
将来的に教育分野に関わりたいと考えているので、今金町のインターンの所属先が教育委員会ということにも興味をもちました。また、活動内容の一つに「学校の部活動支援」があったため、私が中高と続けてきた吹奏楽部の経験を活かせると思いました。
学生でありながら、報酬をいただき、北海道で暮らして働くことができることも魅力的でした。

 

Q:今金町の印象を教えてください(まちの雰囲気、町民との関わりなど)

アットホームで優しい方ばかりです。
これまで私は家族の仕事の関係で都市部から都市部への引っ越しが多く、近所付き合いの機会がありませんでしたが、今金町にきて初めて近所付き合いを経験することができました。
北海道の郷土菓子である「べこ餅」やお土産をいただいたり、私の名前をすぐに覚えてもらって「なな子ちゃん!」と呼んでくれたり、「インターンが終わっても今金に帰ってきてね」と温かい言葉をいただきました。
都会に比べたら「ないもの」は多いかもしれませんが、「あるもの」を大切にすることを今金町の暮らしを通じて教えてもらいました。
最低限があれば生きていけることにも気がつくことができました。

 

Q:インターンの活動内容を教えてください

今金町教育委員会に所属して
●今金中学校で福祉に関する授業見学、進路講話の講師、吹奏楽部の部活動支援
2024今金コレクションファッションショーのお手伝い
今金町女性団体連絡協議会と北翔大学の連携事業として、「2015ミセスウエディングプロジェクト」「2017KIMONOプロジェクト」代表作品と北翔大学教育文化学部芸術学科の学生による作品を、町民の方々がモデルとしてランウェイを歩くイベント
●今金町民センター図書室の蔵書点検

仕事は多岐にわたりましたが、自分のペースを尊重してもらえて、働くことができました
良い意味で学生扱いされずに、認めてもらう仕事のハードルも高くて刺激を受けました

 

Q:インターンで難しかったことを教えてください

家の雪かきです!
生まれて初めての北海道、これほどまで雪が積もる場所で暮らす経験も初めてでした。
運転免許がないので、買い物にも苦労しました。担当の役場職員の方々に送迎で助けてもらいました。

 

Q:インターンで印象に残ったことを教えてください

吹奏楽部の中学生との関わりです。
私はサックスを10年間演奏してきて、高校時代は大所帯の副部長を経験しました。今金中学校の吹奏楽部の部員は7名で頑張っています。自分の経験してきたことや環境が大きく違う生徒たちに、短い期間でどのようなサポートができるかということを考えさせられました。技術を伝えるのではなく、どうやったら自分たちで上手にできるかを伝えました。
関わってきた生徒と学校の外でたまたま会う機会があり、控えめな生徒が自分から私に声をかけてくれたことが嬉しかったです。

 

2024今金コレクションファッションショー」についても、非常に印象に残りました。
ウエディングや着物を着てランウェイを歩く町民のモデルの方々が本当にかっこ良かったです。モデル一人ひとりにとって、短い時間ではありますが、このために多くの方々が準備して作られた空間は素晴らしく感動しました。
なお、私はファッションショー後の交流会でご飯を作るお手伝いをしていましたが、その際にも町民の方々から娘のように可愛がってもらえたことも嬉しかったです。

2024今金コレクション・ファッションショーの様子(今金町ホームページより)

 

Q:インターンでのやりがいを教えてください

町の皆さんとのコミュニケーションです。
これまでの質問でも答えましたが、あいさつや交流をしていく中で、私の名前を覚えてくれたことや「戻ってきてね」と言ってもらえることに良い意味で驚きました。
何より町民の一人として向き合ってくれていることを感じました。
私にとって、都心の大人数の一人よりも、地方の少人数の一人として扱ってもらえることが幸せであることに、今金町で気付くことができました。

 

Q:どのような方に北海道や今金町のインターンを薦めたいですか

アットホームな地域なので、人と関わることが好きな人は向いていると思います。
私は「学生時代に力をいれたこと」の一つとして、インターンの経験を自信をもって伝えることができます。
だからこそ、学生にインターンはオススメしたいです。

 

Q:インターン終了後はこの経験をどう活かしていきたいですか

地方の教育課題に関心をもちました。これまでも石川県能登町のボランティアや福島県の環境再生ツアーに参加したことがあります。今回のインターンと共通して思う課題は、地方の少子化問題です。大学でも研究していきたいです。
また、全国的に部活動の地域移行が進められていますが、今金町での部活動支援の経験を活かして、大学に戻っても同じように部活動支援にチャレンジしたいと思います。
今回のインターンは冬の季節だったので、次回までに運転免許を取得して夏にまた今金町に帰ってこれたらいいなと思います。

 

Q:横林さんが考える今後の進路や将来について教えてください

私は精神疾患の正しい知識を理解してもらえるための普及啓発活動をしていきたいと考えています。
私自身の経験や考えですが、精神疾患に対して腫れ物に近い扱いをされたり、まだ偏見が存在していて、自分自身が精神疾患であることに偏見をもってしまっているケースがあります。
その一方で今金町は子ども発達支援センター「きらきら」、社会福祉法人「光の里」、今金高等養護学校など、障がいや精神疾患をもつ人たちが身近にいて、1人の人間として偏見なく受け入れる空間があります。
今金町のような地域が日本全国に広がっていければ、精神疾患に対する偏見が小さくなっていくと思えました。
今金町での暮らしを通じて、私も前向きになれましたし、将来実現したい活動の大きな学びにもなりました。

 


「めっちゃ楽しかったです!」
と笑顔と名残惜しさを見せてくれた横林さん
ご友人にもインターンをオススメしているようです!

 

 

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協力隊に興味のある方は是非ご活用ください
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