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2024年11月05日

☆地域おこし協力隊インターンQ&A vol.1(安平町)☆

地域おこし協力隊サポート推進室の地域おこし協力隊の木内です!

道内の市町村で活躍する地域おこし協力隊インターン生にインタビューした内容をQ&A方式でまとめました。
地域おこし協力隊インターンの詳細は、特集ページをご覧ください!

 

トップバッターは、8月29日に取材した安平町で活動していた大学生のお二人です。
北海道大学2年生        塙 恒星さん(期間:8月13日~9月7日)
福岡女子大学4年生(休学中) 冨永 楓さん(期間:8月14日~9月18日)

 

Q:安平町地域おこし協力隊インターンの活動内容を教えてください

A:塙さん&冨永さん
安平町では「遊育」「あびらぼ」「ワクワク研究所」「ABIRA Talks」という4つの事業を通じて、様々な「学び」から「挑戦」に繋げる独自の教育手法「あびら教育プラン」に取り組んでいます。私たちは、この安平町独自の社会教育事業である「あびら教育プラン」の運営と企画に関するサポート業務をしています。
子どもから大人まで、自分の人生を豊かに生きるために挑戦する人を応援し、挑戦が次々と生まれる文化を作ることで、より良い町を目指しています。

活動中の塙さん

活動中の冨永さん

 

Q:大学での専攻や課外活動を教えてください

A:塙さん
教育学部で教育を広く学んでいます。特に「主体的な学び」について興味があります。

A:冨永さん
国際文理学部国際教養学科で国際紛争について学んでいます。
また、フリースクールでのボランティア活動で子どもたちと日々向き合っています。

 

Q:安平町地域おこし協力隊インターンを始めたきっかけを教えてください

A:塙さん
大学の友人が安平町で先にインターン生として活動していて、紹介してもらったことがきっかけです。また、大学のある札幌市とは違う生活がしたいこと、教育現場で子どもとより近くで向き合いたいと思い、インターン生に応募しました。

A:冨永さん
安平町と包括連携協定を締結している会社を通じて、私の興味関心のある教育事業でインターン生を募集している安平町を紹介してもらったことがきっかけです。

 

Q:協力隊インターンの活動におけるサポート体制はどういったものがありますか

A:塙さん&冨永さん
所属先の社員の方々と一緒に飲食をする機会が多く、日報や週1回の面談もあってコミュニケーションが取りやすい体制がありました。

社員と皆さんと一緒にバーベキュー!

 

Q:実際に暮らしてみて、安平町はどんな町ですか?

A:塙さん
町全体が大きな家族のように感じました!

コンビニのレジで店員とおばあちゃんが話している光景、歩いていると面識のない地域の人に声を掛けられることが初めてでした。今まで暮らしてきた環境には全くなかったので、本当に驚きました。

A:冨永さん
地域の方々が人なつっこいですね・・・!子どもも大人もすぐに話しかけてくれました。
小さい町だからこそ、人と人の繋がりが生まれやすいです。町内のお祭りに参加したことで自分のコミュニティがどんどん広がっていきました。

安平町のお祭りに参加しました!

 

Q:活動中に印象に残ったことがあれば教えてください

A:塙さん
毎日新しい発見があるので、何か一つにしぼることが難しいですね・・・
しいていうなら、よりかわいい猫の折り紙の折り方を私に教えるために、子どもがトライアンドエラーを繰り返している様子など。子どもたちが主体的な学びをしていることが印象に残りました。

A:冨永さん
インターン前に活動していたフリースクールでのボランティアでは、子どもたちが遊びの中で学びを深めることに難しさを感じていました。インターン中に所属先の社員の方が、自分が感じていたモヤモヤした悩みに寄り添ってくれました。そのおかげで、ラクな気持ちで子どもの教育活動に取り組めるようになりました。さらに活動を通じて、遊びは興味や好奇心を引き出すきっかけとなる土台づくりであることに気がつくことができました。

 

Q:活動中に難しさを感じたことがあれば教えてください

A:塙さん
着任当初は、所属先の社員の方や子どもとのコミュニケーションの取り方が難しかったです。最初は子どもに話しかけても、反応が薄くて悲しかったです。もともと、私は自分の思いを人に伝えることが苦手です。相手に勘違いされて、嫌われてしまうのではないかと考えていました。
ただ、社員の方が食事に連れて行ってくれたり、子どもが私に興味をもってくれるようになり、今は自分の意見が言えるようになりました。

A:冨永さん
すぐに初対面の人とも打ち解けるタイプなので、活動中にそこまで難しさを感じたことはありませんでした。私が得意で好きなことは、当事者として子どもと向き合って一緒に遊ぶことです。しかし、インターン中の活動での自分の立ち回りの一つに、一緒に遊ぶのではなく、一歩引いて子どもたちのサポートをすることもありました。そのときは、自分自身のモチベーションの保ち方や子どもとの関わり方が難しかったです。
やっぱり、私は子どもの側で感情を分かち合いたいと再認識しました。大人である自分が面白がって活動する姿を子どもに見せることを大切にしていきたいです。

 

Q:インターンのやりがいや充実感を教えてください。

A:塙さん
子どもたちが考えをフル回転して行動している瞬間に立ち合うことですね。自分が子どもたちのために準備していたものがフィットしたときは嬉しかったです。
「今あるものをもっと良くしたい!」という自分の行動指針のもと、インターン中の仕事場であるコミュニティスペースを子どもだけでなく、高齢者の方々にも活用してもらうために、残り2週間という期間で何ができるか考えていくことにもやりがいを感じます。

A:冨永さん
子どもたちと関わる毎日は本当に楽しかったです!自分がこれまでと違う環境に来たからこそ、気づきや学びがありました。私は子どもたちと山遊びのイベントがしたいと思っていましたが、インターンの期間中にはそのイベントがありませんでした。しかし、「私が安平町にいる間に山遊びのイベントをやりたいです!」と提案したら、実現することができました。言ってみたら、やれるものですね!

 

Q:インターン終了後は、この経験を活かしてどんな生活を送っていきたいですか?

A:塙さん
自分が元々、興味関心のあった「主体的な学び」について客観的に考えられるようになりました。子どもたちとの関わりを通じて、子どもの考えや実態を理解することができました。この自分の感じたことを周りの方々に伝わるように、言語化できるようにしたいと思いました。「主体的な学び」について、より自分の見聞を深めて、広げていきたいです。
大学卒業後の進路は、文部科学省で働いて日本の教育をより良くしたいと考えていましたが、このインターンを通じて、良い意味で狂わされました。地域や学校の教育現場に向き合いたいとも考えるようになりました。

A:冨永さん
インターン活動前は、子どもの教育活動について堅く考えてしまっている自分がいました。今回の経験を通じて、自分の考えが柔らかくなってきたように思えます。子どもたちへの教育活動を私自身が楽しめるようになりそうです!今後も子どもたちが面白いと感じるきっかけを作っていきたいです。

 

Q:最後の質問です!どんな人に道内の地域おこし協力隊インターンを薦めたいですか?

A:塙さん&冨永さん
・人と関わることが好きな人
・内的思考の人でも、多様な人間関係を築いていきたいと思っている人
・自分に芯のある人は良い意味で壊されるのでオススメ
・自分に芯がないと思う人も新しい発見があるのでオススメ
・安平町の場合は、教育を志したり、教員を目指している人
安平町の地域おこし協力隊インターンは「遊びの中にも学び」があることに気付かせてくれます!

インタビューのご協力ありがとうございました!