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2024年07月02日

△▼△ 🚗サポ室訪問記🚗 ~第4弾 vol.2~ ▼△▼

上川町と和寒町への訪問を掲載している訪問記第4弾。

vol.1の上川町訪問に続き、vol.2では和寒町への訪問をお送りします。


 

【「おためし」から「協力隊」】

今年度、北海道庁では、地域おこし協力隊員の更なる確保と定住を目指し、道内の市町村が取り組んでいる「おためし地域おこし協力隊」(おためし)と「地域おこし協力隊インターン」(インターン)の活用をPRするため、ポータルサイトでの特集ページ開設やWeb媒体による広告などに取り組んでいます

 

特集ページの開設に向けて「おためし」や「インターン」に参加した現役隊員さんを探していたところ、2024年5月18日の新聞に、和寒町で「おためし」に参加した2名の方が2024年に隊員になったとの記事を発見!

お二人にお会いするために、早速、振興局を通じて取材の申込を行い、2024年6月4日にお会いすることができました。

 

お二人のお名前は、小野敦さん田中匠さんです。

小野さんは2023年8月に「おためし」に参加して2024年4月に協力隊員になり、田中さんは2022年12月に「おためし」に参加して2024年3月に協力隊員になりました。

2人とも農業支援員として協力隊に任用され、任期終了後の新規就農を目指して活動しています。

なお、和寒町では地域おこし協力隊制度を2010年度から活用していますが、農業分野での活用は初めてとのことです。

 

【小野 敦さん】

札幌市出身で、大学時代を函館市で過ごした以外は、ほぼ札幌市で生活を送っていましたが、かねてから「40代半ばで新たなチャレンジをしたい!」と考え、札幌市職員から移住・転職しました。

 

以前から農業に興味があったそうで、札幌市職員になる前には由仁町で数か月間の農家手伝いをした経験もあり、転職を考え始めてから足を運んだ就農相談フェアで和寒町のブースを訪問。

そこで地域おこし協力隊のことや「おためし」のことを知り、早速、和寒町の「おためし」に参加することに。

「おためし」では、農業活性化センターの案内でホップの収穫を行ったことや、試験ほ場で収穫した野菜が大変おいしかったことが印象に残ったそうです。

 

民間企業への転職という選択肢はなかったという小野さん、他の市町村の募集内容も探したそうですが、「おためし」参加の数か月後に和寒町の協力隊への応募を決意。

「おためし」は“働いている人”、“転職に踏み出せない人”にお勧めとのこと。

 

「和寒町は景色が良くて不便なところもなく、知らない人でも挨拶してくれるアットホームな町」とのことで、地域の方々とのつながりも順調につくられているようです。

1年目は小松菜とミニトマトを生産しつつ、地元でのつながりを深めながら、任期終了後は町内での就農を目指します。

 

 

【田中 匠さん】

札幌市出身で、高校から大阪市に住んでいましたが、「高校を卒業する頃から農業をやりたいと考えるようになった」とのことで、会社員から移住・転職しました。

 

知人の農家さんから「営農できる生涯年数」や「定年後にのんびりできる」ことなどを教えられ、早く就農した方がいいと考えるようになったとのこと。そのような折に足を運んだ農業のイベントで和寒町のブースを訪問し、地域おこし協力隊のことや「おためし」のことを知ったそうで、早速、和寒町の「おためし」に参加することに。

「おためし」に参加した際、農家さんの話を聞きながら越冬キャベツの収穫作業を見せてもらったことや、農業活性化センターで収穫した野菜のおいしさに大変感動したことが、小野さんと同様に印象に残ったそうです。

仕事の都合で「おためし」参加から協力隊になるまでに1年が空いてしまいましたが、和寒町が大阪のイベントに来た際には食事に誘ってもらうなど、大変ありがたく、嬉しかったと振り返ります。

 

「和寒町は景色が良くて住むのにちょうどいい規模で、近くのスキー場はたくさん滑ることができ、人当たりや雰囲気が良い町」とのことで、すっかり和寒町の虜になっているようです。

1年目は小野さんと同じく小松菜とミニトマトを生産しつつ、任期終了後は特産のかぼちゃを作付したいと語る田中さん、個人事業主としての活動は「任期終了後の練習」と前向きに捉える姿勢に頼もしさを感じました。

 

〔収穫した小松菜を手に取る小野隊員(左)と田中隊員〕

 

ここで余談ですが、「トマトは大好きなのに、トマトジュースは苦手」という方は意外に多いのではないでしょうか?

この日、取材を行った職員はまさしくそのタイプで、取材中に出していただいた贈答用として和寒町が製造しているトマトジュースに警戒。

『苦手なトマトジュースだけど、せっかく出していただいたんだから最後に一気飲みしよう!』と心に決めて迎えた取材終了後、覚悟を決めて飲んでみるとその味に大感激!

今までの「トマトジュース観」が見事なまでに崩れ去りました。

そして、その味にあまりに感激していたところ、帰り際にトマトジュースをいただいてしまいました。

 

〔いただいた和寒町ふるさと納税返礼品のトマトジュース(非売品)〕

 

最後になりますが、農作業の繁忙期にインタビューを受けていただいた小野隊員と田中隊員、当日の調整や案内からトマトジュースのプレゼントまでしていただいた「和寒町農業活性化センター 農想塾(のうそうじゅく)」の皆さんに心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました!

 

〔小松菜をバックに決めポーズで両隊員と記念撮影〕